文章に惚れる
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みなさんは好きな作家はいますか?
僕は村上春樹が好きです。
しかし、その好きな村上春樹ですら自ら暇な時間を見つけて読むようなことはしません。
では本当に僕は村上春樹が好きなのか?好きならば何故好きなのか?逆に好きじゃないのならば何故さっき好きと言ったのか。
そんな屁理屈にも似た疑問が自分の中で湧き起こります。
たぶん僕は村上春樹の特定の作品が好きなのであって、村上春樹のこと自体が好きではないのです。『風の歌を聴け』だとか短編の『納屋を焼く』だとか、きっと特定の作品が好きなだけなのです。
それでは好きな作家に村上春樹と答えるのは間違いのような気がします。
なら、どのような人が「好きな作家は?」と聞かれた時に、自信を持って「村上春樹!」と答えられるのか。
たぶんそれは村上春樹の書いた文章をどうしても読みたい人。話の内容やストーリーは二の次で、とにかく村上春樹の文章を読みたい人だと思います。 つまり村上春樹の"文章に惚れた"人です。
この考え方をすると、僕は村上春樹のことは好きではないということになります。何故ならば僕は村上春樹の文章に惚れてはいないから。
ハルキストなんて呼ばれる人たちがいるくらいなので、彼は素晴らしい作家の1人であることは間違いありません。
しかし、いくらすごいからと言っても僕は村上春樹の文章に惚れていないので、村上春樹のことを好きだとは言えません。
思い返せば今まで進んで本を読んだことがなかったように思います。それは活字が好きじゃなかったのもありますが、惚れる文章に出会えなかったから。
教科書に載るような文豪と呼ばれる人たちの作品はいくつか読んだことがあります。例えば芥川龍之介の『羅生門』だとか、太宰治の『走れメロス』などです。
確かに面白い作品だとは思いますが、それをきっかけに芥川の他の作品を読んだかといえばそうではない。もちろん太宰の作品も然り。
これはやっぱり文章に惚れてないから。
どのような文章に惚れるかは人それぞれ違うし、その時々で変わってしまうのかもしれません。
もしかしたら今『羅生門』を読んだら芥川に惚れてしまうかもしれません。
なんでこんな話をしているのかというと、昨日眠れないからツイッターを見ていたんです。
何度も何度も止まったままのタイムラインを親指で擦りながら代わり映えのない画面を見ていた時、突然誰かがリツイートしました。
そのツイートがこれです。
この時間に冷たい雨とか降られると、独り暮らししてたときに「いまカツセんちの最寄り駅なんだけど、雨宿りさせてくんない?」って女の子から連絡もらって、駅まで迎えに行ったその帰りにコンビニ寄ったら「ねえ、ゴム買って?」って耳元で囁かれたことがないことを思い出す。
— カツセマサヒコ (@katsuse_m) 2016, 3月 9
カツセマサヒコさんという人のツイートなのですが、なんとなく気になったのでもっと見てみることに。
そしたらめっちゃフォロワーいるし有名な方だったんですね。僕は全然知りませんでした…
ツイッターを見てみると、ライター兼編集者のこと。noteやブログのリンクもあったので読んでみました。
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完全に惚れました
カツセマサヒコさんの文章に僕は完全に惚れました。
言葉では説明しづらいのですが、安心感があるというか心に染みるというか。
それは人に惚れるのと同じようになんとも不思議で感覚的なものだったのですが、読めば読むほど惚れてしまいました。
歴史に名を残す文豪たちですら惚れなかった僕が1つのツイートをきっかけに惚れてしまいました。
これだからインターネットって面白いですよね。
まとめ
何が言いたいのかというと、カツセマサヒコさんの文章に惚れたってことと、
僕もいつか人を惚れさせるような文章を書きたい
ってことです。せっかくブログをやってて文章を人に見てもらえるのだから、誰かに惚れられるような文章を書きたい。
そんな簡単なことではですが、頑張ってみます。
じゃそういうことで。
おわり!