福島はいつまで被災地と呼ばれるのか

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別の記事でも震災について書きましたが、もう少し思うことがあるので書きました。

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毎年3月11日になると思うのですが、福島県はいつになったら被災地と呼ばれなくなるのでしょうか。
 
東日本大震災から早5年が経ち、まだまだ問題が山積みなのには変わりませんが、原発に近い区域を除くとだいぶかつての生活を取り戻していると思います。
 
しかし、いまだに福島県は被災地と呼ばれます。
 
 
「被災地」というワードを聞くと、福島出身の僕は「あぁ僕は被災者なんだ」と感じます。そしてちょっと辛い気持ちになります。
 
正直被災者という言葉はネガティブな意味合いがあると思います。
 
たしかに5年前に大地震に襲われ被災しました。その意味では被災地なのは間違いありません。しかし、5年の月日を経て福島はだいぶ復興しています。
 
 
例えば震災当時5歳だった子供は5年経ったので10歳になっています。その子供達はほとんど当時の記憶がないまま育っていると思います。でも、現在10歳なのである程度のことはわかるし考えられる。そんな子供達は何故福島は被災地と呼ばれているのか疑問に思わないのかな?なんて僕は思います。
 
 
もし仮に廃炉が完了するといわれる40年後、つまり原発問題が収束するまで被災地と呼ばれるとしましょう。
 
2011年3月11日に生まれた赤ちゃんは40歳になります。でも、その間ずっと福島は被災地と呼ばれ続けています。
 
被災地としてのレッテルを貼られたまま、被災地としての福島しか知らずに育つのはかわいそうだと僕は思うんです。
 
 
じゃどうすれば福島は被災地と呼ばれなくなるのか。
 
原発問題が収束した時なのか?目に見えた復興をした時なのか。福島全域が帰還可能になった時か。はたまた別の大震災が起きた時なのか…
 
正直いつなのか明確な判断があるのかはわかりません。阪神淡路大震災の時はどうだったのでしょうか?
 
僕は阪神淡路大震災のときはまだ赤ちゃんだったため記憶はありません。しかし、今やその場所を被災地という人はいるのかもしれませんが限りなく少ないと思います。
 
そしたら20年くらい経ったら福島も被災地って呼ばれなくなるのかな…?
 
 
こんなこと考えても無意味なのはわかってますが、毎年この時期になると考えます。
 
裏を変え返せば被災地と呼ばれなくなった時が、完全に復興し以前の福島県に戻った時なのでしょう。
 
あと5年後か10年後かわかりませんが、1日でも早く被災地としての福島県ではなく、被災地と呼ばれない福島県になってほしいと願います。