最終面接で落ちた

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大人気番組「SMAP×SMAP」の最終回から一夜明け、世間ではSMAPの解散を惜しみ、悲しんでいるファンの方々が多いであろう今日、僕は最終面接までいったところのお祈りをくらい、別の意味で悲しんでいた。

 

今の今まで内定が1つもなく、僕にとってここは最後の砦であった。

  

2016年も残す所あと数日、この時期に内定がない人間がいることが信じられるだろうか。僕は信じられない。まだ卒業まで時間はあるから諦めずに頑張ろうという気持ちがある反面、もう自分は就職できないまま卒業するしかないという諦めもある。もはや諦めというよりも開き直りに近い感情かもしれない。

 

おそらくほとんどの人が「この時期に内定がないなんて、どうせ就活サボってたんだろ?」と思うかもしれないが、決してサボっていたわけではない。堂々と頑張っていたと言えるかと聞かれたらそうではないが、それなりにやってきたと自分では思っている。

 

今まで小学校・中学校・高校・大学ととりあえず浪人や留年をせずストレートに歩んできた。そして数ヶ月前まではどっかには就職してこのまま順調に人生を送るんだと思っていたが、そうやらそうはいかないらしい。

 

正社員になることが全てじゃない!稼ぐ手段はいっぱいある!などという人がたくさんいるが、僕にはそんな能力はないし特別できることもない。あるとすればインターネットに自己満足の文章を放り投げることができることぐらいである。しかしそんなことで飯を食うのは不可能だからどっかの企業に属さなければならない。が、僕には4月から属す場所がない。

 

4月からニート、良くてフリーター。この現実は僕をとても落ち込ませ、全てに対するやる気を削ぎ、生きる力さえも奪っている。

 

思い返してみると最終面接の感触は全くと言っていいほどよくなかった。志望動機は聞かれないし、どことなくこちらへの興味も薄かったような気もする。

 

しまいには「趣味にボクシング観戦とありますが、好きな選手は誰ですか?」なんて質問まで飛び出す始末。

 

この質問にどんな意味があるのかはわからなかったが、僕は元気な声で「長谷川穂積です」と答えた。すると面接をしていた役員たちは「おぉ!長谷川穂積か」などと小声で言った。おそらくたいして興味がなかったから趣味の話で時間を稼いだのだろう。

 

今更落ちた面接のことを考えてもどうしようもない。

 

兎にも角にも今の僕には内定がないのだ。4月からのことを考えるだけで頭が痛くなる。これからどうしようか、こんなことばかりが頭を過る。

 

比較的楽観的な僕だが、さすがに今回はダメージが大きい。

 

少し落ち着いてからこれからのことを考えよう。