ガールズバーに行ったら彼女ができた話⑤(最終回)

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前回までのあらすじ

Kくんに突然呼び出され、Nちゃんが僕を騙していると衝撃の言葉を聞かされ混乱する僕。信じたくはないが、LINEをブロックされたり、過去に僕をめんどくさがっているという話を聞いたことがあったので、不信感が募ってしまった。

 

別れたほうがいいというKくんの言葉を聞き、直接Nちゃんに事実を確認するためにその場で電話をかけることを決心。

 

数回のコールの後、ついにNちゃんが電話に出た!

 

この話を聞きNちゃんはどんな反応をするのか、Kくんから聞いた話は本当なのか。

 

心臓バクバク、冷や汗ダラダラ、緊張で言葉はカミカミ・・・

 

いったい何が真実なのか。Nちゃんの口から衝撃発言が!?

 

では行きます。

 

何が真実?

ついにNちゃんが電話に出ました。

 

「もしもし?どうしたの?」

 

普段通りのNちゃん、この時の僕の気持ちは正直半信半疑。信じたい気持ちは大きかったけど、不信感もそれと同じかそれ以上にある。そして何よりガールズバーで働いていた女の子。信用していいのかって気持ちが大きくなっていく。

 

やっぱり夜の店で働いている子は客との恋愛なんか考えていないのかな?とか、結局客のことは金づるにしか思ってないのかな?とか、頭の中を嫌なことがグルグルと駆け巡る。

 

「あのさ、話があるんだけどさ、今から質問するから正直に答えてほしい。」と僕は言いました。

 

「わかったけど、突然どうしたの?」とNちゃん。

 

覚悟を決めてNちゃんにこう言いました。

「Nちゃん何か俺に隠してない?」って。

 

その質問に対しNちゃんは

「え?何言ってるの?あるわけないじゃん。」と答える。

 

一瞬安心したのですが、しらばっくれてるんじゃないか?と思いました。でもどうも嘘をついてるようには感じなかったんです。

 

「本当に何もない?」としつこいぐらいに聞く僕。それでも「なにもないよ」と答えるNちゃん。

 

もう本当にたくさん聞いたのですが、何もないといい続けるので僕はNちゃんを信じることにしたんです。

 

信じるというよりも騙されていたら、それはそれでしょうがない!と開き直ったという方が近いのかもしれません。

 

そして僕はNちゃんにKくんから聞いたことをそのまま伝えました。

 

僕を騙しているのか?

店長の指示で僕と付き合ったのか?

情報を密告して金を貰っているのか?

 

などなど包み隠さずに。

 

その話を一通り聞いた後Nちゃんは低い声でこう言いました。

「は?何その話?意味わかんない!そんなことは絶対あり得ない」

 

この言葉を聞いて再びちゃんと彼女を信じようと決心。

 

Nちゃんは僕の話を聞いて、「今すぐ店を辞めるって店長に連絡するから信じて」といいました。それ聞いてますます信じることに。密告して金を貰ってるならばこんなこと言わないと思ったのです。

 

結論を言うと、すんなり辞めさせてくれなかったんです。いろいろ理由を付けて辞めない方向に持って行こうとしたらしいんです。LINEのトーク履歴とかも見たので本当かと。

 

 

 

Nちゃんは僕を騙してはいない。じゃあなんでこんな話が出てるのか。それだけが気がかり。

 

真実はいつも1つ

僕はKくんだけの話を聞いてNちゃんのことを疑いました。しかし、それはKくんだけの話を聞いたからであって、Nちゃんに直接聞いた今、疑う必要はもうない。彼氏として信じることにしました。

 

だったら誰がこの話を流した現況なのか。

 

Kくんが嘘をついているわけがないし、Nちゃんも嘘をついていない。だったらほかに怪しい人は誰なのか。

 

それはKくんの彼女なんです。

 

もしKくんの彼女がKくんのことを騙していたら?もしKくんが僕たちを別れさせるために彼女に利用されていたら?

 

つまりKくんの彼女が店長の指示で動いているのでは?っていう疑惑が生まれたのです。

 

Nちゃんが僕と付き合ったことを理由に店を辞めることを恐れた店長が、僕と別れさせることでNちゃんを店に残らせようとした可能性が高いのでは?と思いました。

 

店を辞めさせたくない理由としては、単に人手不足なのかもしれないし、Nちゃん目当てで来る客が多数いて売り上げが落ちるのを懸念したかもしれない、もしかしたら女の子が辞めると店長自身にペナルティがあったのかもしれない。

 

それは経営してる側ではないとわからないことなので、あくまで推測の域を超えませんが、人手が減ることは嫌だったとは思います。まして繁華街から外れた小さなガールズバーだったので。

 

 

 

それからKくんの彼女はいわゆるギャル系、サバサバした感じの女でいかにも夜の店で働いてそうっていう雰囲気。嘘だか本当だか分からないんですが過去には歌舞伎町のガールズバーで働いてたとか言ってたんですよ。

 

真偽は不明ですが本当だったら歌舞伎町のガールズバーで働いてたというだけで何となく人として嘘っぽいし(偏見)、嘘ならそんなくだらない嘘をついてるから人として信用できない。どっちにしろ僕はKくんの彼女に対して不信感しかなくなっていたんです。

 

しかもこの話の発生源がKくんの彼女であるということから黒幕はたぶんKくんの彼女だろうなと思う僕。

 

とりあえずそれをKくんに言いました。Kくんはプライドの塊といっても過言ではないくらいプライドが高い。そんなKくんが女に利用されているかもしれないなんて言ったらどうなるんだろうという不安はあったものの、やはりKくんが僕にしたように、僕も友達として放っておけないので言う覚悟をしました。

 

「うぅぅん・・・」とうなるKくん。

腑に落ちなそうな顔をしていましたが、その可能性もあると納得してくれました。

 

しかし、この話は結局は疑惑に過ぎない。正直僕は根拠はないにせよKくんの彼女が犯人だと確信していたので、Nちゃんのことをもう疑ってないし、別れる理由もない。僕の中ではこの話はKくんの彼女が悪いということで完結していました。

 

 

「俺はNちゃんを信じるからこのまま付き合う。Kはどうするんだ?」

 

って聞くとKくんは

 

「俺もあいつを信じるよ。もしかしたら何か言われてやらざるを得なかったのかもしれないし」とのこと。僕的にはその可能性は限りなく低いと思ったのですが、もうそれはKくんたちの問題であり僕が口を出す必要はないと思いました。

 

ただNちゃんが僕を騙していなくてよかった・・・

 

それが真実であり事実。

 

とりあえずしっかり犯人や黒幕がわかったわけではないので、すっきりしたとは言い難いのですが、Nちゃんが僕を騙していないという事実で僕の心はスッキリしました。

 

Kくんのことは気がかりですが、自力で何とかするだろうと思い、なるべく口出ししないように決めてそっとしておくことに。

 

こうして何となく中途半端ですが問題は落ち着き、僕とNちゃんは何の不信感もなく付き合えることになりました。

 

後日談

結局Nちゃんは店をしばらく辞めさせてもらえず、それでも辞めたといい続けたら、あと1ヶ月だけ働いてくれれば辞めてもいいということになり、とりあえずは籍を置くことになりましたが実際に出勤することはありませんでした。要するにシフトに入らないで1ヶ月過ごしたのです。

 

そして晴れてガールズバーを辞め、店員と客の関係ではなく正真正銘に恋人関係に。

 

そしてKくんはというと、あの話をした数日後飲みに行ったのですが、「あんなやつ振ってやった」といってました。長年の付き合いなので何となくわかるのですが、おそらく振ったのではなく”振られた”のだと思います。

 

先ほども言った通りKくんはプライドが高いので振られたなんて言わないんですよ。だから絶対振られたと思います。

 

そしてKくんの”元”彼女は店を辞めるといったはずなのにどうやら辞めていない様子。なぜなら、しばらくNちゃんがガールズバーのグループLINEに入ったままだったのですが、そこに載せられるシフト表に名前があり出勤していたようなので。

 

結局はKくんの元カノが店長とグルでやったことだったのでしょうね。直接電話したの見たって言ってたのに店辞めてないわけだし。それも口裏を合わせていたんでしょう。

 

おーこわー。

 

あ、それからNちゃんが僕のことをめんどくさがってるっていうのもKくんの元カノ情報でした・・・恐ろしいですね。

 

それと僕のLINEをブロックしたのは、本当に連絡先消えちゃったんだってさ。LINEしか知らないから消えたら連絡取れないからそのままだったらしい。

 

読んでくれたみんなに伝えたいこと

たぶん読んでくれた中にはガールズバーの女の子に本気で恋をしたことがある人がいるかもしれません。現在進行形で恋をしている人もいるのかも?

 

でも付き合った僕が言うのは変ですが

夜のお店の女の子と付き合うのはおすすめできません

 

今回はたまたま僕が騙されなかっただけで、僕とKくんの立場が逆だったら僕は利用されていたわけです。

 

全員が全員こんなことをする女の子だということはありませんが、たぶんNちゃんみたいな子は稀です。しかも僕みたいなお金を持ってない大学生は基本的に相手にしたくないのが本音らしいです。だから学生なら尚更おすすめできません。

 

もし逆に読んでいる人のなかに現役ガールズバー店員がいて、なおかつ客に恋をしてしまっていたらそれも辞めましょう。

 

ある意味夜の店の女の子と付き合うことに事態にステータスを感じる男は一定数います。(Kくんもそのタイプかも?)まあ、客に恋する時点で夜のお店で働くのは向いてないかもしれませんが…笑

 

 

今現在も僕とNちゃんは付き合っています。ガールズバーの女のこと付き合ってというと、「じゃあ俺もガールズバーにいこ!」と言われることがありますが、その目的で行くことは止めましょう。

 

あくまで女のこと会話をして酒を飲むのを楽しむ店なので、彼女を作る目的だと絶対に無理です。断言します。

 

僕のケースは稀な例。世の中には僕と同じ感じで付き合った人もいるでしょうが、それらもまた稀なケースなのです。

 

彼女をつくるならナンパとか相席屋に行ったほうがいいと思います。

 

 

要するに長々と5回にも分けて書いたわけですが伝えたいのは

 

ガールズバー行っても彼女できるとは限らないし、付き合えたとしても色々大変だぞ!!

 

ってこと。

 

Kくんのケースみたいに騙されるかもしれないですしね。

 

 

 

 

さいごに・・・

 

Twitterとかで楽しみにしてるとか、続き気になるとか言われて嬉しかったです!

 

これにて「ガールズバーに行ったら彼女ができた話」は終了!!

 

気が向いたら番外編みたいな感じで「ガールズバーの店員が嫌がる客」みたいな記事を彼女に聞いて書くかもしれません。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

~おわり~